大道芸あるある「説明しすぎ」問題 | 伝わるから大丈夫

大道芸あるある「説明しすぎ」問題 | 伝わるから大丈夫

大道芸あるある「説明しすぎ」問題 | 伝わるから大丈夫

誰もが通る道?

大道芸やイベント、様々な現場で
いろんなパフォーマーさんのショーを見てきました。

もちろん僕自身もいろいろ経験して自分の映像を確認することも。

その中で結構な頻度で目にするのが

「説明しすぎ」問題。

見ればわかるようなことを、
わざわざ説明してしまうんです。

それが積もり積もって、良いショーにならないことがあります。
めちゃくちゃもったいない。
でもこれ、自分で気付けないんです。
まじで。

多分そこには

・トークで繋がないといけないという焦り
・拍手を確実にもらうため
(説明しないと拍手がこないんじゃないかという恐怖感)

など不安の表れ、自信の無さの表れなのかもしれません。
でもそれら全てが「思い込み」であることがほとんど。

実際には説明がなくても拍手はくるし、
伝わることがほとんどだったりします。

説明がいらない理由

現場にもよるので、大道芸の現場を想定して考えると、
お客様は大道芸人を目の前にした時点で

「拍手を求められる」
「なにか技をやったり、拍手した方がよさそうな時は拍手をするんだ」

と空気を読んで参加してくださっています。
よほど理解が難しい表現、芸や技の場合は別ですが、
たとえばジャグリングショーであれば

技が決まった(拍手ポイントはここ!)

という瞬間って結構わかりやすいものも多いです。
その時、演者が

「これがうまくキャッチできたら全員で盛大な拍手をお願いします!落としたら失敗です!」

とトークを挟んだところで、
お客様からしたら

・落としたら失敗なんて言われなくてもわかっとるわ!
・早くやって!
・話長いな〜

そんな思いも出てきてしまう。
結果的に”良いショー”から遠ざかってしまいます。
説明はノイズになってしまうんですよね。

ぼくが説明を削ったところ

約6年前ほどに始めたオリジナル芸「メガネ」。

この芸を始めた当初は、どう見せたらいいんだろう?という模索から、

「このカップにボール全部入れますから!
顔の振りだけで、全部一気に入れますので、全部きれいに入ったら拍手を!
1個でも落ちたら失敗です!」

と説明していました。
この間、5秒ぐらいでしょうか。

でも実際にやっていくうちに、
メガネを出して、
顔にかけた時点でお客様がクスクス笑っている。

これって何をするかがすでに想像できたから、(そしてそのちょっとシュールな絵に笑った)だと思うんです。

想像できているのに、1から説明するのは必要ないですよね。

結果的に、
メガネを出して、
装着して、
カップに入れる構えをする

で、決める

それだけで拍手ってくるんです。

何か違うな〜な時、説明しすぎてないか?

こんな感じで。
お客様にわかりやすくと思ってしていたトークが、
説明的で逆効果、ってこと、大道芸であるあるだと思います。

自分が思うような展開に持っていけないことが多い

思っている以上に反応がない

こんな時って、

「想像できることを細かく説明してないか?」

と見直してみることで解決できたりします。
これって自分では気付きにくいところで、誰か仲間がショーを見てくれる時とかに
どうかな?と先に話してみてもらうのがいいかもしれません。

多分自分の感覚ではほとんど気付けない。

実際にはもっとシンプルにしても
お客様には十分伝わるので大丈夫。

「はぁっ!」
とか
「でぃやぁ!!!」

みたいな掛け声とかあったら尚更です。

技が決まった!拍手!

ここに説明は不要。
もちろん冒頭シーンだったりはあった方が良いこともあるので、
一概にすべて、という話ではありません。

でも不要なシーンが結構ある、ということを踏まえてショーを作ると、
理想のショーへの近道になるかもしれません。

ご参考までに〜。

出演情報:10月公開イベントのお知らせ

トップへ