演目の繋ぎ方 | 目線と所作と目のコミュニケーション

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メガネとディアボロの上手い繋ぎ方

大道芸人、パフォーマーのたっきんです!

10年前の自分へ向けて。
昨日の江ノ島大道芸で確信に変わったところを文字にしておきます。
今回は「どこを向くかでお客様が帰るか、見るかが変わる」ってお話。

結論を端的にいうと、

”目を逸らすな”

ただそれだけですw

推しネタであり、ジャジャ馬である「メガネ」

僕のショー本編部分の流れは

  1. ディアボロハイトス
  2. ディアボロの技
  3. 大人が多ければ箱の技、ご家族連れ/お子様が多ければお箸
  4. メガネ
  5. ディアボロ

この4.メガネがなかなかのクセモノでして、扱いに困ってます←

メインのディアボロに入る前に
一度”落とす”ことをしています。

物理的にどうこうではなく、
ネタ的に、構成的に。

ショー運びのイメージ

ディアボロ・メインの前を落としておくことで、
メインに入りやすくなるような感じがしてます。

で、そのためにはメガネがこの位置に。

というわけなんですが、
メガネの振り方次第では、

メガネが決まった瞬間に帰られるお客様がどっとw

メガネの期待感 > ディアボロ・メインの期待感

の状態ってことですよね〜。

ただ、帰る人が多い時・ほとんど帰らない時の違いが、
自分の所作にあることに気付きました。

メガネを決めた瞬間の自分の所作

その違いっていうのが、「決めた瞬間にどこを向いているか」
もちろんそれまでのショーの雰囲気だったり、掴み具合も大きく影響してくるのですが、
ここでの動き方でも変わってくるというところです。

決まった瞬間の上向き「ドヤ〜」

この状態。

この時って、

  • 目閉じてる
  • 上向いてる
  • 少し長めに拍手をもらうようにする

これももちろん理由があるんですが、
この時はお客様がどっと帰るパターン。
帰りやすいパターン。

というのも、

お客様から目を逸らしている状態

なので、帰りやすくなる。
あと演目的にも決まった感が強いので、

「ここでひと段落。」

感が出るんですよね。
そりゃ帰るわ!笑

前向き「ドヤっ!」

この時は

  • 目を開けてる(キリッて感じ)
  • お客さんの顔見てる
  • 端から端まで見て次にいく

お客様に視線を送りつつ、
顔色を確認しつつ
メインのディアボロへ。

このパターンだと、
上向きどや〜!に比べてお帰りになるお客様が少ない傾向にあります。

大道芸人を見ている時、大道芸人もまたそちらを見ているのだ…

些細な変化ですが、

上向きどや〜!
前向きどやっ!

でその後の運びが変わります。

これってつまりは、

お客様から目を逸らすな。

ということ。

大道芸ってのはお客様とのコミュニケーションなので、
お客様ー大道芸人の間にある線が切れたらお客様は帰ります。
お客様はその線を切るのは自由だけど、
こちらから切ることはしてはいけません。

これはメガネだけでなくて、
ショーの端々にも言えることで、

例えば

  • 後ろに下がる時に全身を後ろに向けない
    (前を向いたまま下がっていく)
  • 音響機器を操作する時も身体は前を向ける

とか。

常にお客様に、

「僕はあなたを見ていますよ。」

っていう意思表示が大事です。
それは見てくれてありがとうの裏返しで、
目での会話なんだと思います。

「目を逸らさない」

大道芸は生のライブ。
だからこそ、一挙手一投足の些細な変化で変わっていくのが面白いですね〜。

ま、ここまで書いた内容で
いつも上手くいくとは限らないんですがね…←

こういう要素があるよっていう一つのご参考になれば。
そしてお客様は大道芸人はこうやって考えてショーを作ってるよという
一つの楽しみになれば幸いです。

出演情報:5/29(日)とちのきファミリーランド

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