上野公園の音響機器使用不可問題に対して思うところ

上野公園の音響機器使用不可問題に対して思うところ

上野公園の音響機器使用不可問題に対して思うところ

こういったことがありまして

大道芸人、パフォーマーのたっきんです!

先日こういった記事を書いたのですが、

[blogcard url=”https://p-takkin.com/%e3%83%98%e3%83%96%e3%83%b3%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%86%e3%82%a3%e3%82%b9%e3%83%88%e3%81%ae%e4%b8%8a%e9%87%8e%e5%85%ac%e5%9c%92%e4%b8%80%e9%83%a8%e9%9f%b3%e9%9f%bf%e4%bd%bf%e7%94%a8%e7%a6%81%e6%ad%a2/”]

昨日夜かな?
Twitter上でその話で盛り上がって(?)ました。

上野公園の小松宮像前、噴水前、五條天神前って
ヘブンアーティストの指定場所の中でもトップの人気スポット。
その場所での音響禁止の措置がなされたため、
皆さん思うところあるようです。
もちろん僕もその一人。

おそらく他の方々よりヘブンアーティストライセンスの活用頻度は低いんですが、
僕達の大好きな大道芸というものを
汚されたような、そんな感じがするんですよね。

本当の問題って

Twitter上の意見だと

  • 特定の人のモラル、マナーが悪すぎてこうなった
    (だいたい皆さん誰かってのは共通している。けど表には出しません。)
  • 自分達も悪いんだから反省しよう
  • 音響がないなりに、新しい芸を模索しよう
  • スピーカーがだめなら違う音を出すものでなんとかなるのでは?

いろいろご意見がありました。

僕はテーマパークの大道芸の管理運営をさせていただているんですが、
その経験を通して僕が感じている問題点は

  1. 毎日ひっきりなしに開催されている
  2. ピンチを音でカバーしてしまう
  3. コロナ禍を経て必死になっている

この3つなのかな?と。

1,毎日ひっきしなりに開催されている

「そういう制度だから」といえば何もいえないんですが(^^;

音楽、マイクをスピーカーを通して行う大道芸が主流です。
それを毎日やっていれば、
「うるさい!」とクレームがくるのは当然のこと。

打席に立つ機会が多ければ多いほど、
アウトになる確率も上がるわけで。

誰もが大道芸を楽しみたい!
って毎日思っているわけではないし、
のんびり静かな1日を過ごしたいな〜って人もいます。

ましてや近隣に住んでいらっしゃる方からしたら、
静かな暮らしを脅かされるのは大きな問題。
僕だって家の目の前で毎日大道芸やってたら嫌です 笑

反面、僕達パフォーマーサイドからしたら、
打席に立てる機会があるのであれば多く立ちたい。

それで生活しているから当然です。
それに本番をやらないと、
本当の意味で成長しません。

そのバランスが崩れてるんだろな(^^;

2,ピンチを音でカバーしてしまう

よく友人パフォーマーとも話をするんですが、

「人通りが少ない時ほど、音量を大きくしがち」
「人通りに合わせて必要な音量が違うことがわからない」

という問題。

人通りが少ない環境ではなんとかお客様の足を止めようと、
音量を大きくしてその存在をアピールしてしまいます。

これよくやりがち。
僕もです(^^;

音って、人垣ができると結構吸収されるんですよね。
それに人通りがあると雑音も多いので、
結果的にショーの音もかき消されていきます。

要は不安の表れだと思うんですが…。

人通りが少ない

ショーができるか不安

音を大きくしてしまう

音をかき消してくれるほど人は集まらない
(絶対数が少ない)

音が遠くまで飛ぶ

この流れが今回のような、措置に繋がっていくんだなと思います。

3,コロナ禍を経て必死になっている

1、2に続く話なんですが。
コロナ禍でどのパフォーマーさんも活動の場がなくなりました。
当然収入もなくなったので、他のお仕事で食い繋いだり、
中には引退された方も。

そこから少しずつ回復していって、
多少落ち着いてきて、今があります。

もちろんコロナ禍以前のように、とは到底いきませんが。

そんな状況だからこそ、
どの方も毎日必死にやっている。

だからこそ、1回のショーにかけるものも、
以前よりも大きくなっているんだと思います。

毎日やれるならやりたい
確実に結果を残したい

その結果が、

毎日のひっきりなしの開催と必要以上に大きな音

に繋がってるんだと思います。

もっと心に余裕があればねと思うんですが、
その必死さも僕もとってもわかります。

深くて広くて難しい問題

いろんな事情があって、
いろんな考えがあって皆さん活動されてます。

その中で起こった今回の措置。

誰かを排除すれば解決するって問題でもないし、
そもそも僕達一人ひとりが勘違いしている部分もあるように感じています。

毎日練習して、
必死に自分の芸を届け楽しんでもらうように努める。

それってとても真っ直ぐで正しいことですが、
行き過ぎもよくないよねってことかな。

いずれにしても、
今回の措置で活動の場を失った人、上野公園での大道芸を楽しみにされていたお客様がいることは
事実です。

どうしたらいいんですかね〜。
解決策についてはまだもう少し考えた方がいいな〜と思うので、
なんとなくまとまったらまた文字にしようと思います。

トップへ