「大道芸」で提供できる価値と弱点 - パフォーマーたっきんofficial HP
「大道芸」で提供できる価値と弱点
仕事として考える
大道芸をお仕事としてもう12年になります。
昨日先輩と話していて、気付かされたこと、教えていただいたこと、
それを文字にしておこうと思います。
問題意識として結構重要なことだと思います。
僕たちが提供できる価値
大道芸が提供できる価値ってなんだろう?
って考えると、
① お客様満足度のアップ
② リピーターの獲得
③ 滞留時間の延長
おおまかにこの3つ。
①お客様満足度のアップ
その現場に来てくださったお客様に、
+αの思い出として素敵な時間、価値を届けることができます。
ぼくがお世話になっている現場であれば、
「東京ドイツ村」を存分に楽しんでくださったお客様に、
さらに「大道芸も楽しかった」を加えられます。
トータルして「東京ドイツ村楽しかった!」にできます。
②リピーターの獲得
実際に結果が出ていることのひとつです。
定期的に同じ場でやらせていただくことで、
大道芸を目当てに来てくださるお客様をつくることができます。
もちろん施設に来てくださっているので、
大道芸以外の時間は周辺の店舗やサービスを利用されるので
そういった形で貢献できます。
③ 滞留時間の延長
②とは逆に、大道芸を目的として来ていないお客様に対しても、
大道芸を見る時間分、滞留時間を伸ばすことができます。
結果的に、またその周辺の店舗やサービスを利用される確率が上がるため、
こういった形でも貢献ができます。
多分ほかにもたくさんあるんですが、
書き出すとキリがなさそう(^^;
解消すべき弱点
反面、大道芸には「広告力が弱い」という点もあります。
場にいるお客様の満足度は上げるのは得意。
でも広く集客効果があるかといえば、そこまで強くない。
ということ。
これが招く結果としては、
企業等が広告宣伝のためにイベントを開催する場合、
はじかれる。
企業等が商品の広告宣伝のためにイベントを打つ場合、
その場所の利用料を現場に支払うことが多いです。
現場としてはその場合の収益は大きいです。
例えばですが、
もともと大道芸のためにステージを押さえていたとして、
同日同じ時間に企業からの広告宣伝のためのイベントが入ってきた場合、
大道芸は無しにして、
企業の広告宣伝のイベントに場所を提供する。
これはビジネスとしては当然のことですよね。
大道芸よりも確実に、大きな収益を得られるので。
ここが大道芸の弱いところ。
人通りがある場所で大道芸をよくやりますが、
つまり同時にそれは
「企業が広告宣伝に使いたい場所」でもある
ってこと。
事実、いろんな大道芸の現場がありますが、
他の企業イベント等がある場合は端に寄せられたり、
他の場所に移動になったり、
そもそも中止になったりしてます(^^;
この宣伝広告力って点をどう立ち向かえるようにするか。
めちゃくちゃ難しいところだとは思うんですが。
企業の宣伝広告費以上にお金をかけて大道芸をやる
ってのは実際難しいですし…。
うーん。
答えが出ないけど、多分答えはないのではないだろうか。
うーん。。。
昨日の先輩との話から、
現場戦える要素はぼくには無いので、
そういう場合に
「ぶつかる(100%負ける)」のではなく、
「避ける(別のポイントで勝つ)」
を目的として動こうと思います。
要は場所の開拓。
定点でも、その外でも。
結局立つ場所がないことには、
いくら練習してもっていうところなので(^^;
(ぼくは大道芸がやりたい人間なので)
多分ケガをするんだと思いますが 笑
やらないよりは、やってみよ〜ってことで。